タクシー営業時に注意すべきこと

タクシー営業時に注意すべきこと

タクシー営業時に注意すべきこと

タクシー営業時に注意すべきことについて説明します。

 

「実車」ボタンの押し忘れ

タクシー営業でついやってしまうのが、「実車」ボタンの押し忘れです。
ドライバーなら一度や二度ではなく何度も経験があると思います。ベテランのタクシードライバーでも、時々やってしまうそうです。

 

私の経験の中で、目的地に着いて初めて押し忘れに気づいたことも何度かあります。いずれも短い距離だったので助かりました。

 

また、目的地に向かう途中でお客様に指摘されて、途中でボタンを押したこともあります。

 

お客様降車後の「空車」ボタンの押し忘れ

目的地に着き、お客様を降ろした後は、「空車」ボタンを押して営業再開です。

 

当たり前のことですが、これを忘れると大変なことになってしまいます。

 

実際にこんなことを経験しました。青山通りでお客様を降ろし、料金は千円弱。次のお客様を乗せるために、営業再開。山手通りを大崎方面に流したところ、前方に、スーツケースを持った中年がタクシーを待っているようでした。しかし、手は上がりませんでした。他社のチケットだったのかなと思いました。しかし、次のお客様らしき人もその次も手が上がりません。

 

さすがに様子がおかしいと思い、メーターを見ると、なんと料金は2千円を超えていました!
先の青山通りでお客様を降ろした後、「空車」ボタンを押し忘れてしまい、その後もずっと「実車」で走ってしまっていたのです。

 

高速道路を走るときは「高速」ボタンを押す

タクシーの料金は、走行した距離だけではなく、時間も料金に加算されます。「時間」は、停止及び時速10km以下で走行した時に90秒ごとに料金が加算されます。

 

しかし、「高速」ボタンを押すことで、「時間」の加算がなくなります。つまり、高速道路上でどんなに渋滞しても、「距離」だけで料金が加算されるわけです。

 

この「高速」ボタンを押し忘れると、「時間」分も料金をいただくことになってしまいます。

 

案外、知られていない「高速」ボタンのシステムですが、このシステムを知っているお客様が、乗られたときに、うっかり「高速」ボタンを押し忘れると、クレームにもなりかねないので十分注意する必要があります。

 

寝ているお客様に触れて起こしてはいけない

深夜は、仕事の残業や飲み会などで終電を逃してしまったお客様を乗せることが少なくありません。中・長距離のお客様はたいていの場合、途中で寝てしまいます。

 

仕事の残業で乗車したお客様は声をかけると割とすぐに起きてくれますが、飲んだ帰りに乗車したお客様は声をかけてもなかなか起きてくれない場合が多いです。

 

しかし、お客様を起こすためにお客様の体に触れてしまうことは絶対に避けなければなりません

 

それは、「財布を盗まれた」とか、女性客なら「体を触られた」などトラブルに発展する可能性があるからです。

 

そのようなときは、近くの交番に行くか、警察を呼ぶことです。どこのタクシー会社でもそのように指導していることでしょう。

 

ちなみに、泥酔して行き先を言えないお客様を乗せないのは、乗車拒否には該当しません

 

トラブルを避けるためにも、そのようなお客様は最初から乗せないことです。

 

タクシーチケットの有効期限と利用限度額を確認する

タクシーチケット(福祉券なども含む)には、有効期限と利用できる金額の上限があります。

 

有効期限が切れたタクシーチケットは無効のため、納金時に自腹で支払う羽目になってしまいます。

 

また、利用限度額を超えてしまっている場合も、超過分を自己負担しなければなりません

 

タクシーチケットを受け取ったら、有効期限内かどうか、また利用限度額に収まっているかの確認が必要です。

 

ルート確認を怠らない

タクシーは距離と時間(10km以下)で料金が決まるため、最短距離で目的地にたどり着くのがベストだと思いがちですが、実は必ずしもそうではない場合もあります。

 

たとえ最短距離ではなくても、お客様が好んだり、行き慣れたルートというのがあるのです。

 

そのため、ある目的地に行くのに複数のルートが考えられそうなときは、「ご希望のルートはありますか?」、「どのルートで行きましょうか?」、「◯◯通りを通って、◯◯交差点を右折して、◯◯通りを直進するルートで行きますか?」など、ルートの確認が必要になります。

 

たとえ、お客様が指定したルートが最短距離やベストなルートではなくても、あくまで言われた通りのルートを走行します

 

ただし、渋滞で時間が想定外にかかりそうな時は、「この先、渋滞しているようなので、◯◯のルートの方が良いかと思われますが、いかがなさいますか?」と尋ねることはあります。

 

そのように、ドライバーの判断で勝手にルートを変更するのではなく、あくまでお客様に最終判断を委ねるようにします

 

しかし、中には「運転手さんにお任せしますよ」と言われることもあります。その場合なら、「では、◯◯のルートで行きますね。」と念押しすると後々のトラブルをさけることができます

 

「お任せ」と言っておきながら、走行中に「今どこ走ってるのですか?」と不安がるお客様もいれば、ひどい場合は「遠回りじゃないの?」など走行ルートに難癖をつけてくるお客様もいます。

 

現在のタクシーにはドライブレコーダーが装着されていて、お客様とのやりとりが記録されます。ルートを確認してお客様が「はい」と言って納得していれば、それはお客様も承諾していることになります

 

クレームを付けられても、ドライブレコーダーに記録が残っていれば、タクシー会社側もそれなりに対処してくれます。

 

上記の事柄から、ルートの確認は怠らないようにしましょう。

 

空車時に手が上がったら乗車拒否できない

原則として、空車で走行中、自分が運転するタクシーに対して手が上がったら(乗車申込み)、タクシードライバーに拒否する権利はありません

 

これは「道路運送法」の第十三条に明記されていて、違反すると同法により、100万円以下の罰金が課せられることになります。

 

その他にも、タクシーセンターに通報されると、厳しい罰則を受けることになります。

 

ただし、以下のケースでは乗車拒否に当たりません。

  • 運送の安全確保や社内の秩序維持のために乗務員が行う制止または指示に従わない人
  •  

  • 火薬類など危険をおよぼすおそれのある物品を携帯している人
  •  

  • 泥酔した人、不潔な服装をした人などで、他のお客様の迷惑になるおそれのある人
  •  

  • 行き先を言わない人
  •  

  • 付添人を伴わない重病者
  •  

  • 法令で定める感染症の患者や、新感染症の所見がある人

 

忘れ物がないか確認すること

お客様がタクシーから降りるときは、「お忘れ物はありませんか」と声がけすると共に、後部座席をざっと見渡しますことを忘れてはいけません。

 

しかし、うっかり確認が漏れて忘れ物を見落としてしまうことがあります。また、後部座席を確認しても運転席真後ろの死角部分での見落としもあります。

 

その他には、トランクに入れた荷物を乗務員もお客様も気づかずに忘れてしまう場合もあります。

 

忘れ物が発生した時は、少し面倒なことがあります。降りたお客様が忘れ物に気づいて会社に連絡し、会社から「今降ろしたお客様が◯◯で待っているみたいだから、すぐに届けてください。」などの連絡が入ったときは、「回送」に切り替えてお客様に届けに行かなければなりません。

 

回送での走行中に手が上がっても、乗せたいのを我慢して通過しなければなりません。このような理由で、目の前のお客様を通過しなければならないのは、タクシードライバーにとって非常に悔しいことです。

 

タクシーの仕事はまさに「時は金なり」です。このようなロスを避けるためにも、忘れ物がないかの声がけと後部座席の確認は確実に行いたいところです。

 

忘れ物が発生したときは、基本的にはそのまま営業所に持ち帰り、後日、お客様が営業所まで取りに行きます。

 

タクシー転職支援


ホーム RSS購読 サイトマップ