「タクシー会社なんて、面接に行きさえすれば受かるんでしょ!?」と思っているかもしれませんが、結論から言えば「正解」でもあり「不正解」とも言えます。
確かに、他の業界に比べたら面接で落ちる可能性は低いのですが、最近は「タクシーバブル」と言われていて応募者が多いですし、新卒をはじめとした若い方も増えてきているので、「誰でも合格できる」とは思わない方がいいでしょう。
実際、私は4社の面接を受けましたが、そのうち1社で落とされていますからね…
当記事は、タクシー会社の面接で落ちた経験から分かったことなどを書かせて頂きました。
これから、タクシー会社の面接を受けようと思っている方は、是非参考にしてみてください。
タクシー会社の面接で落ちる原因はこれだ!
タクシー会社の面接で落ちる代表的な原因は7個あります。
他の業界には無いような原因もありますので、自分に当てはまる項目がないかどうかチェックしてみてください。
健康状態に問題がある
タクシー会社は、健康起因による事故を防ぐために「ドライバーの健康状態」を気にしています。
当然ですが、これから入社してくる人の健康状態も気にしているんですね。
ですから、事故に繋がる可能性のある「心臓疾患」「脳疾患」、また、それらの病気の発症リスクがある「糖尿病」などの持病がある方に関しては採用条件が厳しい傾向があります。
入社前に会社指定の医療機関で健康診断を受けなければならないため、嘘やごまかしは一切通用しません。
一方で、過去に病歴があったとしても、医師の診断で病気が感知している、定期的に通院することで病気をコントロール出来ているようなケースの場合は、「経過観察」などを条件に面接で合格をもらえることがあります。
過去に重大事故を起こしている・事故や違反を繰り返している
タクシー会社では、入社希望の方全員の「運転記録証明書」を取り、事故や違反の経歴をチェックします。
お客さまを目的地まで安全に運ぶという仕事内容ですので、事故に繋がるような危険運転をする人を雇うわけにはいきません。
ちなみに、私は面接を受けた時点で「4年前に信号無視の違反」をしていましたが、4社中3社は合格することができました。
入れ墨が入っている
反社のイメージに繋がる入れ墨(タトュー)が入っていると、タクシー会社は採用を避ける傾向があります。
私が面接を受けた経験では、入れ墨が入っているかどうかを面接時に口頭で聞かれました。
面接で服を脱いでチェックされるようなことはありませんでしたが、タクシー会社で正式に内定をもらうには健康診断は必須なので、そのときにバレてしまうでしょう。
これに関しては、本当にタクシー会社に入りたいのであれば、入れ墨を除去してから面接に臨んだ方がいいと思います。
不潔
タクシーの仕事は「接客業」ですので、あまりに清潔感が無い人は面接で落ちる可能性があります。
ぼさぼさの髪の毛、無精ヒゲ、ヨレヨレのスーツやシワだらけのワイシャツなどで面接に臨むような人が、普段の乗務のときに清潔感に気を使えるわけがないですからね。
遅刻
タクシーの仕事は、迎車時はできるだけ早くお客さまを迎えに行き、実車時はできるだけ早くお客さまを目的地までお送りする仕事です。
ですから、面接に遅刻してくるような時間にルーズな人は、「この仕事には向いていない人」と判断されてしまうんですね。
時間管理能力が無い人だと思われないためにも、10分前には面接会場に到着するようにしましょう!
コミュ力が低すぎる
タクシーの仕事は、自分だけでいろいろなタイプのお客さま対応をしなければならないので、最低限のコミュニケーション能力があるかどうかを問われるんですね。
ただ、タクシー会社の研修で100人近い研修生を見た経験から言えば、コミュ力的に「この人大丈夫!?」というような人がけっこう居たので、営業職や他の接客業と比べて採用基準は甘いと思います。
志望動機が曖昧・ハッキリしない
面接で大切なことに必ず入ってくる「志望動機」ですが、落ちる原因の最後にあげたのは、「タクシー会社ではそこまで気にする必要がない」と感じたからです。
もちろん、「志望動機は?」と聞かれて「・・・・・」と黙り込んでしまうようでは話になりません。
しかし、タクシー会社の場合、「多くの求職者の中でスバ抜けて素晴らしい志望動機」は必要なく、「一般的な志望動機」を用意しておけば十分でしょう。
タクシー会社の面接に受かるコツ
ここからは、タクシー会社の面接に受かるコツを●4個あげさせて頂きます。
実際に、タクシー会社の面接を複数受けて、合格と不合格をもらった経験をもとに書きましたので、参考にしてみてください。
しっかりと会社を選ぶ
タクシー会社には、大手、準大手、中小など、いろいろな規模の会社がありますし、大手の中でもタクシー専業の会社から鉄道会社の一部門としてタクシー業務をやっているような会社もあります。
大手タクシー会社は人気があり倍率が高いから難しいなど、会社によって採用基準に違いがあることを知っておきましょう。
ちなみに、私を不採用にしたのは鉄道系会社でした。
誰もが知っている鉄道会社のタクシー部門。
保証給や福利厚生などが充実していて素晴らしかったのですが、その分厳選しているのか「転職回数が多い」私を敬遠したのでしょう。
実際、タクドラになって無事故・無違反でめっちゃ営収上げている私を落とすなんて見る目無さすぎですけどね(負け惜しみ)
落ちた経験を書くのは恥ずかしいですが、記事を読んでいる方の参考になればと思い書きました。


身だしなみを整えて清潔感を出す
敢えて説明するまでもありませんが、身だしなみや清潔感は必須項目です。
よくよく考えて欲しいのですが、タクシー会社には制服がありますよね。
つまり、それだけ乗務員の身だしなみを重要視しているということです。
あと、注意して欲しいのが「面接時の服装自由」
これに関しては、フォーマルスタイルのスーツを着用した方が無難です。
私服の場合、清潔感はもちろん「服装センス」も出てしまうので、「こういう服装をする人はやめておこう…」と悪い材料になるリスクがありますよ。
内容よりもハキハキと分かりやすい対応をする
「面接官に刺さる志望動機は?」「質問されたことに対して素晴らしい回答ができるかな…」なんて心配する必要はありません。
それよりも、聞かれたことに対して答えるときに、「ハキハキ」「分かりやすく」を心掛けてください。
ただ、臨機応変に回答する自信がない方は、常識的な回答で構いませんので「この質問に対してはこう回答する」みたいな感じで準備しておくと安心です。
転職エージェントを使う
「どうしても自分だけでは無理」「ひとりで面接に合格できる自信がない」という方は、転職エージェントを利用するといいでしょう。
転職エージェントは、利用者が会社に採用になると報酬がもらえる仕事をしているので、タクシー会社に少しでも受かる可能性を上げようといろいろと教えてくれます。
実は、自分もタクシー専門のエージェントを使いました。
タクシー会社の入社祝い金とは別に、エージェントからも祝い金を貰えることがあるので「金銭的」にも大きなメリットがありますよ!
まとめ
タクシーの面接で落ちる原因、タクシーの面接のコツについてお送りしましたが如何でしたでしょうか。
繰り返しになりますが、他の業界と違ってタクシー業界は「採用するための面接」をしているので、難易度はそこまで高くありません。
ただ、最低限の準備もせずに合格できるとは言い切れませんので、最低限の準備をしてリラックスして面接に臨みましょう!
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