タクシーの地理試験の概要

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タクシードライバーになるためには、地理試験を受験して合格する必要があります。

現在のタクシー車両にはカーナビが標準装備されているものの、主な幹線道路や交差点、主要な施設などがある程度頭に入っていないと話になりませんからね…

※ 2023年現在、コロナ禍で大量にタクドラが仕事を辞めた影響でタクシー不足になり、ライドシェアの解禁と共に地理試験廃止が叫ばれていますが、現状(当記事執筆時)は地理試験は廃止されていません。

そこで、「地理試験ってどんな試験なの?」「地理試験の難易度は?」という疑問や不安を持っている方むけに、地理試験の概要を分かりやすく解説させて頂きますね!

地理試験とは

日本の大都市圏である東京・神奈川・大阪のうち、特に人口や道路が密集し交通量の多い地域でタクシードライバーになるためには、通称タクシーセンター(「公益財団法人東京タクシーセンター」「一般財団法人神奈川タクシーセンター」「公益財団法人大阪タクシーセンター」)が実施している地理試験(当該指定地域に係る地理)と法令試験(タクシー事業に係る法令、安全及び接遇)に合格しなければなりません。

ちなみに、地理試験は全40問、法令試験は全45問で、いずれも80%正答率が合格ラインになっています。

ちなみに、法令試験は何度か過去問を解けば何とかなる人が多いですが、地理試験の場合はそうはいきません。

もともと、営業地域の地理知識があったり、詰込みの暗記が得意な方で1週間~10日、それ以外の方は最低2週間以上の試験勉強をしなければ合格するのは難しいでしょう。(昼間仕事をしながらなど、勉強時間が限られている人は更に試験勉強の期間が長くなると思っておいた方がいいです)

各地域ごとの地理試験会場や受験料など

東京・神奈川・大阪の地理試験会場や受験料などの概要は以下の通りです。

東京都の地理試験

  • 場所:公益財団法人東京タクシーセンター 教室内
  • 住所:東京都江東区南砂7-3-3
  • 試験日:月・火・水曜日(祝日等は変更の場合有り、また、祝日及び12月29日から1月3日を除く)
  • 開始時間:地理試験は午前9時~(午前8時30分に着席)、法令試験は午前10時30分~
  • 試験手数料:6800円(地理試験代3400円・法令試験代3400円)
  • 持ち物:受験料、運転免許証、筆記用具(再受験の場合は受験票または研修賞)
  • タクセンHP:http://www.tokyo-tc.or.jp/index.cfm

 

東京23区、武蔵野市・三鷹市の事業者のタクシードライバーになる人が対象です。

尚、何度落ちても再受験はできますが、その都度試験手数料がかかるのと、時期によっては次回の受験の予約が取れないことがあります。

また、タクシーセンターでの講習(4日間)を受講し、最終日の4日目が試験日という流れです。

神奈川の地理試験

  • 場所:一般財団法人神奈川タクシーセンター
  • 住所:神奈川県横浜市中区日ノ出町二丁目130番地
  • 試験日:月・金曜日(月曜日は法令、安全及び接遇の試験のみ)
  • 試験時間:地理試験、法令試験共に1時間
  • 試験手数料:6800円(地理試験代3400円・法令試験代3400円)
  • 持ち物:受験料、運転免許証、筆記用具
  • タクセンHP:http://kanagawa-tc.or.jp/index.html

大阪の地理試験

  • 場所:公益財団法人大阪タクシーセンター
  • 住所:大阪府大阪市鶴見区鶴見4丁目5番9号
  • 試験日:事前に申込みが必要(タクシーセンターに要確認)
  • 試験時間:事前に申込みが必要(タクシーセンターに要確認)
  • 試験時間:地理試験、法令試験共に1時間
  • 試験手数料:6800円(地理試験代3400円・法令試験代3400円)
  • 持ち物:受験料、運転免許書、筆記用具
  • タクセンHP:http://www.osaka-tc.or.jp/

東京と同じく、タクシーセンターでの講習(4日間)を受講し、最終日の4日目が試験日になります。

地理試験の内容

地理試験には、以下の2種類の試験があります。

地理試験

地図に示された主要幹線道路や交差点、有名な施設名や市町村名、駅名、更には乗車地から降車地までの最短経路を問う問題(超難問)などが出題されます。

地理試験地図(表)

地理試験地図(表)

地理試験地図(裏)

 

地理試験の問題用紙

 

地理試験では、幹線道路や交差点の問題用(表)と施設名の問題用(裏)の地図と問題表紙、更に回答用紙(マークシート)が配られます。

配点は問題1が15点、問題2が10点、問題3が5点、問題4が5点、問題5が5点の計40満点で、8割正解(32点以上)で合格です。

しかし、問題4が超難問なので最悪1点も取れないこともあり得ます。

そうなると、35問中32点を取らなければならないので決して簡単な試験ではありません。

法令試験

地理試験が終わると、その後に受けるのが法令試験です。

法令試験問題表紙(表)

法令試験問題表紙(裏)

 

地理試験は暗記で何とかなりますが、法令試験は暗記ではどうにもなりません。

比較的長い文章の意図をしっかりと読み取る力がなければ、微妙な言い回しのひっかけ問題を落として不合格ということも十分にあり得ます。

配点は〇×問題が40点、長文の穴埋め問題が5点の合計45点満点、合格ラインは8割正解の36点です。

常識を問う問題も多く、地理試験ほどの対策は必要ありませんが、微妙な言い回しのひっかけ問題も存在するので、最低でも2~3回は過去問を解いておくことをお勧めします。

地理試験合格証だけでは駄目だった!

地理試験に合格すると、即日このような合格証をもらえます。

地理試験合格者証

 

これさえもらえたら一件落着と思ったら、実はそうではないんです。

試験当日にバリアフリー対応のユニバーサルドライバー研修を受けて、以下の終了証ももらう必要があるんですよ。

ユニバーサル研修終了証

しかも、地理試験に落ちたとしても試験後に講習を受けなければならないという…

内容としては、車椅子のお客さまをジャパンタクシーにお乗せするときの手順や、車椅子自体の使い方などです。

まとめ

タクシーの地理試験の概要についてお送りしました。

ちなみに、当ブログでは具体的な地理試験対策についてもお教えしますので、そちらの記事も参考にしてみてください。

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